ひさしぶりに読書日記

■「生物から見た世界」(岩波文庫)という本を読みました。
「ゾウの時間ネズミの時間」的なことも書いてありますが、主に、
いろいろな生物の知覚(世界のとらえ方)の違いについて具体的に説明してくれる本です。
ハエは動いている物体だけを雌だと認識するから、動く棒には突進するけれども動かない本物の雌には見向きもしないとか、
イタヤガイはヒトデを形で認識せず動きだけで認識しているので、どんな形のモノであっても
ヒトデと同じような速度で動く物体に対して反応する、逆に、ヒトデの形をした動かないものには反応しない、だとかいう話です。
その生物になったつもりで世界を見ると新鮮で楽しい。

そして、最近の私は、若い男の子という知覚標識にしか反応していないということに気づく。
旦那は「若い男の子」の標識を一つも持ち合わせていないため雄として認識されず、
逆に若い男の子の特徴、たとえば若者風の髪形だとか声変わり中の声、というかはっきりいって男子高校生の制服が
目の前にあればとりあえず条件反射。
怖いなぁ。
逆に、ブレザーを着れば旦那でも雄として認識されるようになるわけで、
そういう意味では、まあ、便利かなという気もしますが……。