手料理のちから

■今日春菊を煮た。茎の方だけよく煮たかったので、茎から縦に鍋に入れてたてかけておき、葉がお湯につからないようにしていた。しばらくしたらなんだか焦げ臭いので見てみたら、葉に火がついてめらめらと燃えていた。危ない。これだから料理はいやだ。


ところで食べてみて、春菊の茎は食べるべき部分ではないように思えてきた。いつもはくたくたの古い春菊を買ってくるのだが、今回の春菊は新鮮だったから、違和感があるのかもしれない。


今日は珍しくキャベツが安かったので、野菜炒めも作った。フライパンがないので鍋で無理矢理炒める。底面積が狭いのでなかなかまざらず、それに気を取られていたら味付けを忘れた。あとから塩をかけた。


メインは「鮭のムニエル」。鍋が少ないので鮭と野菜を同時に調理できず、野菜炒めはレンジでチンするはめになったものの、今日もなかなかがんばったと思って意気揚々と出したのだが、


旦那「鮭のムニエル、おいしいけど……これ、ムニエルじゃなくない?だいたいムニエルに必要なものが、台所に出てなかったよね」
私「ムニエルって、魚をバターで焼いたものじゃないの?」
旦那「いや、よくは知らないけど、小麦粉と調味料をまぜたものを魚にまぶして、そのあとバターで焼くんだよ」
私「……でも、こっちのほうが、さっぱりしていて、健康的だよね。だよね」
旦那「ん……まあ……素材の味は生きてる……かな……」


ちなみに、これが料理の写真です。ちょっと変わった匂いがしましたが、おいしかったです。焦げたのは鍋が小さいせいです。そう思いたい。





■いつもの金曜日なら旦那は大学時代のサークルの食事会に出かけるのだが、私が「今日はムニエル」と言ったら、ムニエルが食べたいと言って、食事会には行かずに帰ってきた。私は「料理を作ってやると男は家に居着くようになるのね」と喜び、勇んで夕飯の支度をしたのだが、よくよく考えてみると、家で夕飯をしたためたのちに会合へ行ってお茶を飲んでくることだってできる。で、旦那にきいてみたところ、「食事のあと会合に行くつもり。でもエッチしてくれるなら、会合には行かない」。結局エッチしたので、会合には行かなかった。料理の力よりエッチの力の方が強かった。


横尾忠則のCD、検索をかけたらファンが続々と注文しているようだったので、あわてて注文してしまった。限定1000セットというところが、憎い。