甘く淡い思い出

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昨日の日誌のメレンゲについて「メレンゲって・・・食えるんですか?そりゃまあ食えるは食えるでしょうけど・・・。白身をあわ立てたやつですよね?」というコメントがきました。確かに、そのまま食べることはあまりないのですが、中学の頃、調理実習で作らされたことがあります。テーマは「離乳食〜赤ちゃんのおやつ〜」。


お菓子なのでみんな食べるのを楽しみにしていたのに、大量の白いぷよぷよの物体が皿に盛られた時点で・・・うっ!口に入れると、薄甘味。それがでろでろと口の中をはってまとわりつくようなのでみんな一口食べてスプーンを置いた。


「食べ物がもったいないから食べなさい!」と先生は躍起になるも・・・単体で食べるものじゃないし、皿いっぱいにのせるものでもないでしょうが。たいてい何でも食べる私ですが、こればかりは気持ち悪くて結局残しました。


なのになぜかその味が忘れられず、今頃になり、たまに食べたくなります。なんなのでしょう。

そういえば私が一時期住んでいた場所の郷土料理は、まずくて有名。ごみを煮込んだような外見で、薄茶色のでろでろ。味がなくてにおいだけがする。しかも冷えています。 年に1回給食でも出ますが、ほぼ全員、1口も手をつけないまま残すし、このときばかりは先生も何もいいません。 最近、地域限定版「調理実習」のテキストを読み返したら作り方と解説がのっていて・・・


「塩さけの頭と炒りだいずをだしに、荒くおろした、大根とにんじんを煮込んだ料理で(中略)残りものをうまく利用した保存食であり、材料のだいこんやにんじんは、冬の野菜として土の中に埋めて貯蔵しておいたもので、初牛の近くになるとすがあき、とうが立ちはじめる。これに正月用の塩さけの残りの頭や節分の豆、酒かすなどを加えている。このそまつな材料で作られた見ばえのしないそう菜を、大きな鍋で一度にたくさん作り、何度も煮かえして幾日も食べる。(中略)つめたくして、赤飯のおかずにするのがもっとも美味。ご飯のおかずにもするがやはり冷たくしてから食べるのがよい。煮返すほど味がよくなるのでおでんと似ている。」


ほとんどまずいといっちゃってます・・・。あっためると、生ゴミのにおいがするのかもしれませんね。同じ貧しい存食でも、長野の蜂の子は普通においしいらしいのに・・・。とはいえ年寄りだと結構好きな人がいます。スーパーで材料も売っていたし・・・。


おせちといえば、先日そば屋で煮込みうどん(上)を頼んだら、なんと「だて巻き」が入っていました!おいしくないです、全然・・・。で、えび天のえびが煮えすぎて硬くなってひなびとる。きわめつけはかまぼこで、ビニールがついたままでした。店の太ったおばちゃんは席で新聞を読みながらたばこをふかす始末。中島らもがB級の飲食店巡りを趣味にしていましたが、彼が生きていたらぜひ推薦したいところです。惜しむらくはおばちゃんの感じがいい。あれでマニュキュアをぬりながら「ん、千円」とぶっきらぼうに会計をしてくれでもしたら完璧だったのですが・・・。