ウォーターボーイズな青春
■「中高生の頃どんな音楽やドラマにはまったか」という話をしていたら、
19歳の男の子が
「『ウォーターボーイズ』ですね。僕も部活でそっくりな状況だったんですよ。
いままで出ていた大会に僕たちの年から急に出られなくなって。校長先生に、出させてくれるよう必死で頼み込んで」
「おぉ〜、青春だねぇ」
「ただ、ドラマと違うのは、僕一人で校長先生に頼みに行ったんですよ。
みんなに『おまえ班長だろ』って押しつけられて……」
「チームワークとか友情はないんだね」
「校長先生も、その場ではっきりと返事をしないで、
あとから、人づてに『だめだ』って言ってきて」
「じゃあ大会には……」
「出られませんでした」
「……ぜんぜんドラマと違うんじゃない?
何の部活だったの?」
「無線です」
「……」
radio boyは所詮こんなものでした。